2020/05/27 08:21
もう14年も前の話しになりますが、東京から栃木県に引っ越しをしました。
その引っ越した家の近所に瓢箪池と鉢を並べてメダカを飼っているおじいさんがいまして、散歩で通りかかった時『何だろ?金魚かな?』と覗いていると『メダカだよ』と、おじいさん。
これがメダカをしっかり飼育している人との初めての出会いでした。
十代後半からずっと東京の賑やかな場所で暮らしていた自分にとって、それはとても新鮮でなんだか懐かしい感じでもありました。
それからというもの通りかかる度に立ち止まり、おじいさんが居合わせたら色々とお話しするようになりました。
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で、夏の終わりだったかな。
そのメダカ飼育のおじいさんが亡くなったのです。
そこの息子さんはメダカに興味がない人で、ある日『お兄さん、メダカ欲しかったらあげるよ。容器ごと全部持って行って〜』って言われ、持ち帰ったのがメダカ飼育の始まりです。
クロメダカ、ヒメダカ、シロメダカ、アオメダカの4種類でした。
たいして知識もなく、ただエサをやって眺めては喜んでいた私。
秋が深まり水温が下がって来るとメダカ達の姿が見えなくなって来ました。
当時メダカが冬眠するっていうことを知らなかった私は死んでしまったと思ったものです。
冬になりすっかりメダカの姿を見ることがなくなった瓢箪池。
でも寒くて冷たくてどうにも容器を片付ける気になれず、春になってからやろうとそのままにしていました。
年が明け、春。
ふと見ると1匹のヒメダカが水面に顔を出していました。
『あれ?居たんだ?』と、驚きながら汚れた瓢箪池を覗きこんだ私。
サッと姿を消したヒメダカ。
水換えもせず放ったらかしにしていた容器はちょっと潜られるともう何も見えない状態。
確かに見たヒメダカに催促されるように瓢箪池の水を少しずつ抜いていくと…。
いるわ、いるわ、底にメダカ達。
冬眠明けで殆どの子がフラフラと力なく泳いでいました。
『放ったらかしにしていてごめんー!』と、感動して反省もした私はとりあえず瓢箪池の水を変え、本屋さんへ走りメダカ飼育の本を購入。
そして、ちょっと勉強。
暖かくなって来るとあのフラフラしていたメダカ達の動きが機敏になり、産卵も始まりました。
これは…面白い!
ホントに思いました。
こんな世界があるんだ〜って。
それ以来やっていくうちにどんどんメダカにのめり込んで今に至ります。
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2019年の年末に栃木県から埼玉県に引っ越しをしました。
そして5月。
メダカのオンラインネットショップを始めました。
私のメダカとの出会いの場所である栃木県の上三川(かみのかわ)という地名を店の名前にしました。
上三川(Kaminokawa〜かみのかわ)メダカ
です。
今後ともよろしくお願い致します。
店主。
♪HITOSHI♪